今週のお題「大切な人へ」
家族、その一言に過ぎるかもしれない。
嫁も子供達も今は大切という言葉より、
自分にとってなくてはならない唯一無二の存在。
嫁がいるから
子供がいるから
どんな仕事でも耐えられるし、家に帰り団欒ですごす日々に幸せを感じてる。
このタイトルで上のことがパッと思いついたのでそのまま書いたけれど、
頭をよぎった人がいる。
祖父である。
もう10年以上前に他界してしまった祖父のことを思い出した。
亡くなる前まで正直、分家である自分の家では祖父は滅多に会うこともなかった。
しかし、孫である俺には優しくしてくれた。
少し特殊な仕事を代々継いできたが、実は祖父は分家である俺の父親にその職を継がせ
今では俺が継ぐことになった。
しかし、祖父が他界する直前、今でもハッキリと覚えているが、
俺は当時中学でありながら家業を継承するつもりは全くなかった。
そんな中、持病の悪化で危篤になった祖父が
嘘のような本当の話で夢に出てきた。
まだ鮮明に覚えているが、一言。
「家業を継いでいくのはお前しかしないぞ」
それだけ、
そして朝、目が覚めると祖父は他界してしまった。
悲しみの中でそんな話、家族にできるハズもなく、
月日が経った。
その言葉が頭から離れず、違う道を進む気持ちが全くなくなり、
大学を経て、家業を継いだ。
今思うと、確かに本家である子供達も継承せず、
結果論だけ言うと
俺一人しか継いでいない(父親を除いて)
そして、継いだからの今の家族がいる。
そう思うと大切な人とは祖父だったのかもしれない。