今日はコロナには全く関わりのない話。
どのテレビやネットでもコロナの話題になっているので、
読んでくれている人ほとんどが危機感を持っていると思うし、
仕事の合間や、息抜きの部分で読んでもらえればいいかなと思う。
むしろ人との濃厚接触を避けましょうとなっているが、
どうだろう?家畜を扱う人は他人との接触は低いと思う人いませんか?
実は草原をのんびりと過ごす牛のイメージとは現実は遠いものだと思ってほしい。
牛に関わる人、たくさんいるよ。
①牛を扱う人
経営者と考えてもいいのだが、経営者の家族であったり、従業員も含まれる。
②授精師
かなり重要な職だと思うので
違うところでじっくり書きたいのだが、
この職の人は牛を扱う世界ではなくてはならない存在。
むしろ経営者の次に必要となる人。
この職のないところで家畜はほぼ扱えない。
いないと子牛を生産することも、生乳を搾り出すことも不可能なので。。
③獣医師
こちらも人で言うお医者さん。子牛から親牛まで幅広くお世話になる人。
時には治療、手術がメインになるだろうが、小さな病気一つでもその人のおかげで
救われる命があるというのは非常にありがたい。
④飼料メーカー
牛のエサ、ご飯を供給してくれる職。
コーンやパルプ、副産物などのエサ、よくいう配合を提供してくれる。
知っている限り、自分の土地の牧草のみで経営をしている人はごく僅か。
それをPRポイントとして牛乳をブランド化しているところもあるが、
一般的な乳量、牛のコンディション維持、発育には配合というのは欠かせない。
また、配合の中にはコーンが主体となるが、このコーンはほぼ輸入であり、
この配合の提供にはなくてはならない存在。
⑤運搬
搾乳農家であればほぼ毎日お世話になる人で牛乳を運んでくれる。
また、
牛の販売(転売)、搾乳牛の廃用(牛乳の生産が見込めなくお肉になる牛)
は市場などに出荷されるため、その市場まで運ばなくてはならない。
どれにしても運んでくれる人が必要となるので、出荷に欠かせない職。
⑥機械メーカー
今の時代、手で搾乳している人もいなければ、
機械が一台もないという農家はほぼいないはず。
その機械の維持には自分でメンテナンスする人もいるが、
搾乳などはロボット化が進んでいるため、機械トラブルになった時には
メーカーにお願いして修理をしてもらうしかない。
⑦市場関係者
牛の販売を行う職で、主にJAが農家から委託され、販売するのだが、
この職もいなければ、牛または肉の流通がなくなってしまう。
畜産業に携わる人からするとすごく当たり前な登場人物たちであるが、
一つの業種でこれだけ多くの人が関わるというのはなかなかないのかもしれない。
そしてどの登場人物も必須でひとつでも欠けたら農家としては潤沢に回らないので、
牛に関わりのない人からすると
農家のイメージが変わるかも?
また、これら以外でも関わる人は正直いるし、書ききれないほどの人がいる。
そしてみんなの大部分にあたる思いというのが、
牛の行き着く先。
食卓
そのため、全員が環境や衛生面含めてかなりのチェックをしている。
一つでも欠けたら
異物混入などの恐ろしいニュースとなるからであり、
そうならないための徹底した管理というのは日本の誇れる技術の賜物かなと思うし、
たくさんの人が関わるが全部クリアできるので
日本の畜産物は世界でも有数な安心・安全な食品として提供されている。
家畜動物から食卓に行くまでの過程に関わる仕事に一度興味を持ってくれたら、
仕事の分野の広さの発見や、
日本の技術への再確認など学べる部分が多いのでぜひ覗いてほしい。